第20回 ラジオ体操はバカにならない
私が体力維持に最初に取り組んだことはラジオ体操です。誰でも子どものときから知っているラジオ体操。きっかけは、自宅の前にあるまち工場。毎朝定時にラジオ体操の音楽が流れてきます。作業をする前の従業員さんが体をほぐすための準備運動だなと最初はなにげなく聞いていました。家にいるようになってしばらくして何か運動をしなければと思いこれだと思いました。もちろんお金もいりません。時間にして5分程度、習慣づけるのに難しいことはなにもありません。どれくらいの効果があるのかといわれると専門家ではありませんので、数字をもとにこれだけの数値が良くなったとは言えません。ただこんなことがありました。東京に出張するため朝早く起き、新幹線に乗るため新大阪駅に着いたときでした。通勤時間帯と重なって新大阪駅の乗り換えホームは人でいっぱいです。多くの人といっしょに階段を上がっていたとき逆に降りてくる人が今着いた電車に乗ろうと猛ダッシュで横を通りました。その瞬間、あ、肩がぶつかると思い自分の体をかわしました。とっさの行動だったので、その直後に「やばい、お腹をねじったような」と緊張が走りました。肉離れか、筋肉痛か、しばし頭のなかには嫌なイメージが残ります。しかし新幹線に乗り込むときにはそのことはもう忘れていたようです。ラジオ体操が準備運動になっていたんじゃないか、ラジオ体操もなかなかバカにならないな、と思った瞬間でした。


