第7回 自分のまわりの人たち

さて私やあなたのようなサラリーマンではない人たちはどうでしょう。といってもほんとうに身の回りのすぐそこにある風景です。

私が最もお世話になっているお店を挙げるとするなら、それは理髪店と飲み屋さんです。ときどき思うことがあります。サラリーマンとくらべて、店の人は土日の休みもないし、しごとを一人できりもりするなんてすごいな。すべてを自分がやらないといけない責任がある。

家から10分ほどの街の一角に散髪屋があります。ここは外にはあのクルクル回る散髪屋のしるしがあり、昔の面影があるお店です。ご主人、奥さん、娘さんの3人できりもりされているようです。みなさん理髪師です。一人でカット、洗髪、顔の剃りまでやっています。お客さんが多いと調髪用の椅子が全部埋まり、3人で4人の客を担当します。一人で全ての行程ができますので、器用にこの人はカット、この人は洗髪、この人はパーマをあてるといった作業に無駄がありません。ご主人は高齢の方ですが、毎日しごとをされているので手さばきはまったく衰えてなどいません。このように、一人ですべてをできる職を身につけた人には定年がありません。自分が納得いくところまで続けられるのです。サラリーマンにはないうらやましい点です。まさに一人で完結できる人、自分もこんな人間だったらと思いながらカットしたての頭をさわって店を出るのです。

\ 最新情報をチェック /